にゃんこにっき

青春の象徴 恋のすべて

小学生のときにやってた遊び

家に何故かキーボードがあった。ここでいうキーボードは、パソコンのそれではなく、音を奏でるそれである。
別にピアノを習ってたわけでも、お母さんの趣味でもなんでもなく、何故かあった。しかも中途半端で、88鍵ないものだった。
うちは裕福な家ではないので、家も狭いかったが、キーボードは大きい。置き場所がなくて、子供部屋に置かれた。
低学年の頃は、音楽の教科書をひらいて、習った歌やリコーダーでふく曲をひたすらキーボードでひいていた。今考えると、その分友だちと遊ぶか、本でも読むほうがよほどよい気がするが、晩ご飯ができるまでずっとやってたような気がする。
高学年の頃、私は携帯電話を手に入れた。私と同じ世代のひとはどんな携帯電話を思い浮かべてるだろう。きっと、その思い浮かんでるもので、携帯電話で遊ぶと言えば、そう、和音しかない。
私のもってた携帯電話は、3和音くらい、自分で音符を入力して自分で曲を作ることができる。その頃はaikoポルノグラフィティがめちゃくちゃ好きだったから、音楽はもっぱらその2組のアーティストを聴いていて、それしかしらない。着信音をaikoにしたい。でも着信音を買うとお母さんに怒られる。じゃあこれしかない。自分で作る。でも楽譜がない。うちにはインターネットもないから、調べることができない。楽譜が売ってる?それを買うお金がない。仕方ない。聴いて自分で作るしかない。聴いて暗記して、そこにあるキーボードでひいてみて、音符をかく。四分音符?八分音符??何それ??よくわからないから、ひとまず音符を携帯電話に打ち込んでみて、あっこれは音の長さか。この音符は一番長い音、これはその次…。
主旋律はすぐ完成するけど、あと2和音(と数えるのかはしらない)残ってる。次はピアノの音を聴く。歌をカットしたインストバージョンを聞いて、伴奏を聴く。同じことの繰り返し。。。そして着信音を完成させて、できあがってひとりでニヤッとする。
ちなみに、携帯電話は持ってたけど、今より小学生のときに持ってるひとはいなくて、誰からも連絡がこないのであった。

とかいう遊びを夢中でやってたことをふと思い出して、私がなんで外国語を勉強するときリスニングだけ異常に点数が良いのか、音楽の点数だけめちゃくちゃよかったのか、わかった気がした。

文化の日なので文化的なブログを書いた。