にゃんこにっき

青春の象徴 恋のすべて

昔ながらの喫茶店と冷コー

今年のはじめに祖父が亡くなった。

祖父はつい2年くらい前まで働いていて、祖母曰く年相応に物忘れもするし、いい歳だし、ということでやめることになり、その後すぐに痴呆が激しくなったのと、体を悪くしたことが重なり入院し、そのままかえらぬ人となった。

 

身内が亡くなったのはこれが初めてではないが、とにかく悲しかった。亡くなったと知らせをもらってから毎日泣いていた。

家庭の事情で高校生のころ私はしばらく祖父母の家で暮らしていた。そのときの祖父の思い出も、ずっと仕事をしている姿だった。私が学校にいくときは仕事をしていて、とにかく仕事をしている印象が強かった。それでも、わたしたち孫のことはとてもかわいがってくれ、とくに私は初孫ということもあって、記憶がなくなっていた晩年も私のことは覚えていたようだ。

 

そんな祖父の、仕事している姿をみるのが私は好きだった。小さい頃は遊びに行っては眺めていてずっと見ていると怒られたりしたものだ。なぜ眺めていたかというと、機械が動いてるのを見るのも好きだったというのもあるが、仕事が終わった後に喫茶店に連れて行ってくれたことがあったから。

そんなにその回数は多くないのに、祖父がそのときアイスコーヒーのことを「冷コーちょうだい」と注文していたこと、かき氷を頼んでくれたこと、当時の喫茶店はたばこくさくて、今でも昔ながらの喫茶店にいくとその時のことを思い出す。

 

残された祖母は近所に住んでる私の叔母家族の家で一緒に暮らすこととなり、私の、私たちのたくさんの思い出があった家は売ることとなった。気になってインターネットで検索してみたら、本当に更地になっていて、小さい頃に大黒柱にいとこたちと一緒に書いた自分達の身長のこととか、祖父の仕事で使ってたチョークで落書きしたこととか、たくさん思い出してしまった。もうあの光景は、本当に自分の思い出だけなんだな。

 

最近やっと自分の中では落ち着いてきたのでブログに書いた。